意外と身近だったはずが、知らないことが多く、勉強になりました
お盆休みやお彼岸、葬儀・告別式、学生時代の修学旅行や旅行などで、有名な寺院や仏閣の参拝など、日本人としては馴染み深い宗教の1つではないのでしょうか。
近年では、大ヒットマンガ作品などでもキャラの元ネタや伏線・架空名称、スマホゲームのキャラクターなど、数多く取り入れられている宗教の1つです。
また、日常生活の中の会話の中でも仏教用語だと気付かずに頻繫に使っている言葉も多い人もいらっしゃるかもしれません。
注意※以下、諸説あります
- 仏教を簡単に学びたい人
- 改めて仏教を軽く振り返りたい人
- 自分の守り本尊を知りたい人
調べていて読みずらかったので、振り仮名をそこそこ記入しました。
- 仏教をものすごく簡単に振り返ってみましょう
- 如来(にょらい)の種類や特徴
- 菩薩(ぼさつ)の種類や特徴
- 不動明王(みょうおう)の種類や特徴
- 光背(こうはい)とライトワーカー
- 自分で調べる守り本尊
- リーディングセッションによる守り本尊
仏像は美術館に展示されているものもあるそうです。芸術作品としての価値も高い仏像も多いので、いろいろな面から楽しめるかもしれません。
仏教のはじまりとお釈迦さま
お釈迦さまとは、本名ゴータマ・シッダールタといい、シャーキヤ族の「王子」として生まれました。
世の人々が苦悩するの姿を目の当たりにし、深く悩み、王となる地位や妻子を捨てて、29歳で出家しました。
そして、約6年にも及ぶ修行を経て悟りを開いたとも言われています。
呼称は、「シャーキヤ族の聖者」を音写した釈迦牟尼(しゃかむに)を省略して「釈迦」と呼ばれるようになりました。
実は、お釈迦さまは生前「仏教という特殊な宗教」を説かず、教義(ドグマ)をもつこと自体を否定し、「私を信仰のよりどころとするのではなく、自らと真の教えを灯明として生きよ」と言い残したとも言われています。
大まかにグループは4つ
4つの分類は、偉い順というよりも役割の違いを表していると個人的には思います。
仏教の仏の組織というのは途方もない複雑さで、本来一朝一夕にはいきませんが、最も簡略化した場合をみてみましょう。
順序を付けるならば 「如来」→「菩薩」→「明王」→「天(天部)」 みたいな感じです。
如来 悟りを開いた仏さまのお姿
如来は当初お釈迦さまだけでしたが、お釈迦さまがお亡くなりになった(入滅)後、さまざまな経典(お経)がつくられ、仏教が多様化するに連れて、お釈迦さま以外にも如来が登場しました。
こうして如来は、釈迦如来だけではなく、悟りを開いた仏の総称となったのです。
如来の役割とは、この世で迷い苦しむ衆生(しゅじょう)を救うことにあります。
釈迦如来
生まれてすぐ七歩歩きや右手で「天」左手で「大地」を指して「天上天下唯我独尊」と宣言したといわれていたりします。
菩提樹(ぼだいじゅ)の下で、瞑想に入り、悟りに達して仏陀(ぶっだ)と成ったと言われています。
印相は、施無畏印(せむいいん)と与願印(よがんいん)の組み合わせが代表的で、これを施無畏与願印(せむいよがんいん)と呼びます。
宗派ごとの仏像…曹洞宗・臨済宗・天台宗
はじまりの仏像です。
≪個人的推しポイント≫
釈迦如来は、現代マンガ作品では魔改造されることが多いキャラクターです。
終末のワルキューレで描かれたサングラスにタンクトップのお釈迦さまも個人的にはスキです。
薬師如来
病を治し、長寿を与え、苦から救う現世利益(げんせりやく)の仏さまです。
東方の浄瑠璃世界に住むとされます。
「薬師」とは、医者の王様の意味で、別称は「大医王」といいます。
病気の障害の苦しみを取り除く他、衣食住を満たす。また、困窮や災難を遠ざけるなど、生きている間に願いを叶える現世利益の仏さまです。
印相は、釈迦如来と同じですが、平安時代以降は「薬壺」を持っているのが特徴です。如来の中で、唯一持仏(じぶつ)を手にしています。
実在した釈迦如来とは異なり、経典の中で考えられた仏さまです。
宗派ごとの仏像…天台宗
☆呪術廻戦★
伏黒恵(2級術師) 領域展開:嵌合暗翳庭 掌印:薬師如来印
1年生で領域展開できるポテンシャルと、洞察力・分析力はすごい!パパ黒は個人的にすき派です。
阿弥陀如来
極楽浄土行きを約束する救いの仏さまです。
西方浄土に住むとされます。
無限の寿命と無限の光を持つとされる仏です。
「南無阿弥陀仏」と唱える者を一人残さず掬い上げ、極楽浄土に往生させるといわれます。
印相は、一般的には、親指と人差し指で輪をつくる來迎院(亡くなったひとをお迎えにやってくる)で、右手で恐れを取り除き、左手で願いと救済に導くという印です。
更に手の位置の違いにより9種類の印がある九品印(くほんいん)があります。
宗派ごとの仏像…浄土宗・浄土真宗
有名な「鎌倉の大仏」は、阿弥陀如来像です。
大日如来
宇宙そのものを表す、密教の最高仏さまです。
密教の教えでは、最高の存在であり、宇宙の真理そのものとされる仏さまです。
大日如来の「大日」とは、大いなる日輪 = 偉大な太陽 のことで、密教では、他の如来も全ての生き物も大日如来から生まれたとされます。
印相は、大日如来特有の「智拳印」と言い、最高の智慧を表し「全てはお見通し、私が宇宙の中心」と大胆なスケールの印です。
≪個人的推しポイント≫
「密教」という一見怪しいフレーズと、印相の「智拳印」と意味に心惹かれました!
宗派ごとの仏像…真言宗
毘盧遮那如来(びるしゃにゃにょらい)
仏教の教え(仏法)そのものを神格化した仏さまで、蓮華蔵世界という宇宙全体の仏であり、広大な仏世界の中心に君臨します。
印相は、釈迦如来とほぼ同じ形状です。
そして「毘盧遮那」とは、太陽を意味し、仏さまの智慧の計り知れない広大さと、仏法が全宇宙を照らし出すことを象徴しています。
菩薩 修行されながら人々を救済する
菩薩さまというのは、悟りを開いて如来となる為に修行を積みながら、それぞれの役割で、この世の人々を救済する働きをしています。
如来が悟りの世界にいるのに対して、現世利益(げんせりやく)をもたらす菩薩さまは、私達にとっては、身近な存在と言えるかもしれません。
苦悩を抱える人々をできる限り多く救う為にいくつもの姿に変身する「変化観音(へんげぼさつ)」、人間と同じような姿の基本的な観音さまは「聖観音(しょうかんのん)」と呼ばれます。
密教では「六道輪廻(ろくどうりんね)」、あらゆる生命は六種の世界に生まれ変わりを繰り返している思想に基づき、六種の観音さまが、六道に迷う衆生(しゅじょう)をそれぞれから救う考えから生まれた「六観音」がいます。
六道輪廻…地獄道 「聖観音(しょうかんのん)」
≪個人的推しポイント≫
菩薩さは、仏界のお洒落リーダー的存在です!
頭には宝冠、優美な衣装に装飾品も多数身に付けています。
観音菩薩
古来より長年に渡って「観音さま」の愛称で親しまれている菩薩さまです。
衆生(しゅじょう)を暖かい眼差しで視つめ、救いの声を聴き、直ちに救済することからこの名が付いたとも言われる現世利益(げんせりやく)の仏さまです。
また、あらゆる願いに応えて、多くの人々を救う為、三十三の姿に変身するとされています。
十一面観音
観音菩薩の変化身の一つで、頭部に10~11のお顔を持つのが特徴です。
あらゆる方角に顔を向け続け、衆生(しゅじょう)のどんなす苦難も見逃さずに救う仏さまです。
十種勝利(病気治療など10種の現世利益)と、四種果報(極楽往生など4種の来世での果報)をもたらすとされています。
六道輪廻…修羅道
千手観音
変化身の代表格とも言える観音さまで、悩み苦しむ衆生を千本の手で、漏らさず救うとされる仏さまです。
また、千本もの手の全てにそれぞれ眼を持つことから、「千手千眼観音」、「十一面千手千眼観音」と呼称されることもあります。
広大な無限な慈悲から「大悲観音」や観音の王を意味する「蓮華王」とも呼ばれています。
仏像で表される際には、腕は42本で作られることが多く、その内40本の手で「二十五有」という生存世界を25で分けた世界を救うことが示されています。
六道輪廻…餓鬼道
如意輪観音(にょいりんかんのん)
如意輪観音の「如意」とは、思いのままに智慧や福徳をもたらすとされる宝珠を意味し、「輪」は仏法の象徴の法輪を示しています。
煩悩を打ち砕き智慧や財産、延命などの利益をもたらしてくれるとされる仏さまです。
仏像では、「衆生(しゅじょう)を救う方法を考案している」とされる個性的なポーズを取り、魅力を見出される人も多いようです。
六道輪廻…天道
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
不空羂索観音の「不空」は、むなしからず、「羂索」は、あらゆる苦しみから人々を救う慈悲の意味があります。
信じれば必ず願いが叶うという、悩み苦しむ全ての人々を救済する仏さまです。
また、変化観音の一つで、20種の功徳(現世利益)と8種の死後成仏(利益)が得られるとされています。
※天台宗では、順胝観音の代わりに不空羂索観音を入れて「六観音」としています。
順胝観音(じゅんていかんのん)
心を清浄(しょうじょう)にする・災厄除け・無病息災・安産・子授けなど、多くの利益・功徳があるとされています。
天台宗では、「順胝仏母(じゅんていぶつぼ)」と称され、観音とは区別されています。
子授け・安産の功徳もあり、慈悲深い「仏の母」とも言えるかもしれません。
六道輪廻…人道
馬頭観音
煩悩を食べ尽くして、悪や苦悩を粉砕し、災難を取り除くとされています。
厄除け・動物守護・旅の道中安全などのご利益もあります。
かつては馬の供養の為、庶民に広く信仰されました。
今でも道端に石像が残っていたり、競走馬の供養の為に競馬場近くに祀られていることもあります。
六道輪廻…畜生道
弥勒菩薩(みろくぼさつ)
お釈迦さまが入滅してから56憶7千万年後にこの世に現れて、多くの人々を救済するとされる珍しい菩薩さまです。
それまでは、仏教世界の中央にそびえる中国の須弥山(しゅみせん)上空にある率天という天界で、修行や説法をしています。
お釈迦さまの後継者であり、「未来の救世主」となることが約束されているので、弥勒如来(みろくにょらい)と呼ばれることもあります。
☆呪術廻戦★
真人(特級呪霊) 領域展開:自閉円頓裹 掌印:弥勒菩薩印
渋谷事変での黒閃・0.2秒の領域展開、遍殺即霊体は、敵ながらあっぱれ!
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
卓越した智力で知られる菩薩さまで、有名なことわざ「三人寄れば “文殊” の知恵」の由来にもなっています。
一般的な知恵(知識)のことではなく、仏教の「智慧」を司る存在です。
智慧とは、物事を正しくあり方を正しく見極め、判断する力を意味します。
また、学問の仏様として、受験生にも崇められる存在の一面も持ち合わせています。
仏像では、獅子に乗っています。
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
虚空蔵(こくうぞう)とは、宇宙のような無限の智慧と、慈悲の心が収まっている蔵(貯蔵庫)を意味しています。
人々の願いを叶える為に蔵から取り出して、智慧や記憶力・知識を与えてくれるとされています。
成績向上、記憶力増進、頭脳明晰、商売繁盛、技芸向上のご利益があるとも言われています。
真言宗の開祖である空海(弘法大師)は、虚空蔵菩薩の真言「オン・バサラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ」を100万遍唱えるという虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を行ったそうです。
普賢菩薩(ふげんぼさつ)
普賢菩薩の「普賢」とは、あまねく賢い者を意味しています。
ありとあらゆるところに現れ、仏の慈悲と理智によって、多くの人々を救う菩薩さまです。
女人成仏を説く「法華経」に登場することから、平安時代からは特に女性の信仰を集めました。
仏像では、六牙(ろくげ)の白象に乗り、蓮華座の上で合掌する特徴的な像が一般的です。
勢至菩薩(せいしぼさつ)
智慧の光でこの世の全てを照らし、人々を迷いと苦しみから救い出してくれる菩薩さまです。
阿弥陀三尊像として、阿弥陀如来・観音菩薩と共に智慧を表し並び、単独で祀られることは、ほとんどない特徴的な菩薩さまです。
地蔵菩薩
大「地」が全ての命を育む力を「蔵」するように無限の大慈悲で、苦悩する人々を包み込み、救うとされます。
道端のお地蔵さまや六地蔵として、馴染み深い人も多いのではないでしょうか?
人々の苦難を身代わりとなって受け、特に子供を守護する仏として、親しまれてきました。
六地蔵とは、衆生(しゅじょう)が輪廻する六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)のそれぞれで、身代わりに苦難を背負い救済してくれることを表しています。
☆呪術廻戦★
万(千年前の猛者) 領域展開:三重疾苦(しっくしっくしっく) 掌印:地蔵菩薩印
地蔵菩薩は左手に「如意宝珠(にょいほうじゅ)」という球体をもっており、これが万の構築術式による真球に対応しているのではないかと推察されています。
日光菩薩 月光菩薩(がっこうぼさつ)
日光菩薩は、太陽のように光を照らし、苦悩の根源の闇を消す菩薩さまです。
月光菩薩(がっこうぼさつ)は、優しい慈愛の光で、苦しむ人々の煩悩を打ち消すと言われています。
それぞれ昼と夜を担当し、昼夜問わずに薬師如来の補佐をしています。
明王 悪を懲らしめ改心させる密教生まれの仏
真言密教の開祖である「空海(弘法大師)」によって持ち込まれた明王は、大日如来を本尊とする密教から生まれた仏さまです。
密教とは、加持・祈禱を重んじる「真言系の東密」と「天台系の台密」の二つの系統があります。
仏の教えに逆らう悪(仏敵)を威嚇し、懲らしめる為に恐い顔(忿怒形)を表しています。
不動明王
右手には、魔を退散させ、煩悩を断ち切る智慧の剣。
左手には、捕縛して、仏に背く悪い心を改心させる為の羂索(縄状のもの)。
背後には、煩悩を焼き払う智慧の炎。
除災招福や悪魔退散・戦勝、修行者守護などの御利益があると言われています。
不動明王には八大童子という眷属(けんぞく)がおり、矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制多伽童子(せいたかどうじ)を両脇に据えた形を「不動三尊像」などと呼びます。
光背(こうはい)とライトワーカー
仏像の背後には、「光背(こうはい)」という板状のものによって、仏身が放つ光を視覚的に表したものです。
お釈迦さまが悟りを開いた際には、全身が金色に光り輝き、まばゆい光を解き放ったとされています。
また、阿弥陀如来の梵名アミターバの意味は、「計り知れない光を持つ者」です。
彼らこそ、先駆者の「ライトワーカー」であると言えるのではないでしょうか?
宗教の概念を超える現象に対して、統一感があっても何ら不思議はありません。
あるべき当然の結果であると言えるかもしれません。
阿弥陀如来の光背と「あみだくじ!」
現代においても番号やアタリを決める際に多用されている「あみだくじ」。
その起源は、室町時代にまでさかのぼり、賭博の一種のくじとして親しまれていました。
当時のあみだくじは縦線に当たる線が放射線状に引かれており、蜘蛛の巣の横線を省略したような形でした。
それは阿弥陀如来の放射線状に広がる光背そのものが由来なのではないか?と言われています。
また、「あみだくじ」で決まったことであれば、阿弥陀如来の意図なるものが含まれているかもしれない!ということで、すんなりと受け入れられたという側面もあったのかもしれません。
自分で調べる守り本尊
生まれ年の干支によって、守り本尊が決まっている!という説も中にはあります。
子(ねずみ)・・・千手観音菩薩
丑(うし)/ 寅(とら)・・・虚空蔵菩薩
卯(うさぎ)・・・文殊菩薩
辰(たつ)/ 巳(へび)・・・普賢菩薩
午(うま)・・・勢至菩薩
未(ひつじ)/ 申(さる)・・・大日如来
酉(とり)・・・不動明王
戌(いぬ)/ 亥(いのしし)・・・阿弥陀如来
あなたの守り本尊はだれでしたか?
意外に思われた人やしっくりきた人、少し違和感を感じた人など、いろいろいらっしゃるかもしれません。
リーディングセッションによる守り本尊
仏教系がすきな人や特に何も信仰していないが、身近にある(あった)宗教の人であれば、ご本人様のご希望がございましたら、あなたの守り本尊(まもりほんぞん)を拝観(視)させていただき、お伝えしております。
但し、あなたのご希望する守り本尊を視て伝えるわけではありませんので、ご注意ください。
偉い肩書の守り本尊がついているからといって、あなた自身が偉い訳でもない人もいらっしゃいますので、個人的には勘違いなどされないようにお気を付けください♡、と思う次第です。
逆もまたしかりで、名立たる仏さまが守り本尊(まもりほんぞん)でなかったとしてもあなたの素晴らしさは、何ら変わらない不変なものです。
好奇心や今までの人生の振り返り、今後の人生の展開、仏像を拝観する際のご参考の検討などにお役立て頂けたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アルネプはオハキアタイムスの守り本尊です?